一部界隈で話題になりました以下の記事。
各広告ネットワーク上での広告クリックは88~98%がボットによるもので、特にGoogleの広告ネットワーク上では98%がボットによるクリックです。
オリジナルの調査レポートはこちら。
以下、思うところを記す。
「検索連動型広告」は調査の対象外だと思われる
今回の調査では、4つの広告ネットワークが対象となっております。
- Yahoo!
この中で、GoogleとYahoo!は検索サービスを提供していますが、LinkedInならびにFacebookはSNSに特化した企業。
いわゆる「検索連動型広告」とコンテンツネットワーク広告は、広告配信の仕組みや掲載場所がまったく異なりますから、すべての広告ネットワークを同条件で比較するとなると、必然的に、検索連動型広告は調査対象に含まれていなかったと推測されます。
したがって今回の調査、検索連動型広告については無関係というのが当方の見解。
そもそも、検索広告をいくらクリックしても、アドセンスの不正クリックとは異なり、攻撃側に利益をもたらすことはありません。(不正クリックの代行業なら間接的な利益があるのかもしれませんが)
ちなみに、Googleの売上比率は以下を参照。
傘下のWebサイトによる収入は124億2900万ドル(Google事業売上高の69%)で前年同期比18%増加。パートナーサイトからの収入は37億2000万ドル(同20%)で同6%増加した。クラウドサービスやAndroidを含むその他収入は同19%増の19億5000万ドル(同11%)だった。
大まかに言って、コンテンツネットワーク経由の売上は約「20%」とのこと。
Googleアドワーズ広告(コンテンツネットワーク配信に限る)のクリックの内「98%」がボットによる不正、という調査データが仮に真実(なおかつ全世界のweb広告市場に共通の事象であり、実際に課金対象と判別されている)ならば、Googleの総売上の「20%」弱が吹き飛ぶ計算に。
それでも検索広告が無事ならば、Googleは安泰のような気がしますけど。
では「検索連動型広告」に不正クリックは存在しない?
それはまた別の話。
例えば、Yahoo!スポンサードサーチ広告の実例。
不正が疑われるクリックの調査を依頼すれば、実際に返金が発生することはあります。
気になる方はご連絡あれ。