Twitterで詐欺紛いの怪しげな広告が氾濫しているそうです。
このようなTwitter広告が最近になって増加傾向にあるのだとすれば、ひとつの理由が挙げられます。
Yahoo!プロモーション広告が「Twitterプロモ商品」の提供を開始したのが「2014年11月19日(水)」なのですよね。
週アスPLUSの記事にあるように、昨年末から悪質なTwitter広告が増加しているというのが本当ならば、ヤフーによるTwitter広告の取り扱いが始まったことで、素性のよろしくない広告主が一気に増えたということは考えられます。
Twitter社としては、広告主の数を増やすためにヤフーと提携したのでしょうが、それによって詐欺的な業者による広告利用も増えてしまったと。広告主の母数が増えるのですから、その中に一定数含まれる質の悪い広告主が連動して増加するのも当然と言えば当然ですが。
Twitterでは事態を真剣に受け止めており、この件に関して社内でも何度もミーティングを行ないました。現在、システムの向上と担当部署への人員の増員とで対応を行っており、今後もこの部分への注力を続けてまいります。
Yahoo!プロモーション広告経由の「Twitterプロモ商品」の掲載審査を、ヤフー側で実施しているのか、それともTwitter側で対応しているのか、そのあたりの社内事情は不明ですが、いずれにせよ、広告の入稿量に対して一時的に広告審査が追いつかない状態になっているのは事実でしょう。
Twitter社では広告審査チームを増員しているようですが、掲載審査の「新人さん」が捌ける案件数はたかが知れておりますし、熟練者が自らの広告審査業務を離れ、OJTで新人教育を行う必要もあるわけですから、広告掲載審査チーム全体のパフォーマンスが向上するのはしばらく先になるはずです。
もしヤフー側で広告掲載審査を行っているとしても、何をもって「怪しい」「詐欺的」と判断するかは多分に「主観的」な部分があるため、属人的な審査経験を汎用ガイドラインにまとめ上げ、チーム全体に周知徹底するまでに、やはりそれなりの期間が必要となります。
折しも、Yahoo!プロモーション広告ではTwitter広告費「10,000円」のプレゼントキャンペーンを展開中であり、それを悪用する輩も出てくると思われますから、少なくともあと一ヵ月くらいは荒れた状態が続くのではないかと。