先日指摘した懸念点が現実のものとなりました。
「訪問ユーザー」と「類似ユーザー」の重複が発生するのであれば少しばかり厄介ですねと記事に書いたのですが、更新された公式ヘルプコンテンツを確認してみたら……
「ターゲットリスト(類似)」には「ターゲットリスト(デフォルト)」のユーザーも含まれる場合があります。
おいおい。
ヤフー側で訪問者の除外はしてくれんのか。
そういう仕様であるならば仕方ないので、類似のターゲットリスト作成後に「訪問者」だけ除外するか、と設定を進めてみたところ、さらなる衝撃の事実が判明。
「デフォルトリスト」の類似リストしか作成できない…だと!?
条件指定して作成したターゲットリストを親にした「類似ターゲットリスト」は設定できない模様。
つまり、実質的にはリターゲティングのタグを設置した「ウェブサイト」の訪問者に類似したユーザーに対して広告を配信する機能ということになります。ページレベルで広告を出し分けることは不可。
もしかして、自社サイトに類似したウェブサイトを訪問したユーザーに対して広告を配信するという解釈でよろしいのでしょうか。競合他社のリターゲティングリストを秘密裏に拝借して広告配信する仕組みとか。何という特定秘密ターゲティング機能。
身も蓋もない言い方をすれば、競合他社の客を横取りできる機能なのかなと。それはそれでイケてるしエグイじゃねーか。
ちなみに、類似ターゲットリストから実際の「訪問者」を除外する設定ですが。
コンバージョン済みユーザーの除外と考え方は一緒ですね。
そもそも「類似ターゲットリスト」からの除外設定は正しく機能するの? という一抹の不安はありますが、これによって「訪問者」と「類似ユーザー」に対して別々に広告配信することが可能になるはずです。