YDNサイトリターゲティングで「類似ユーザー」への広告配信が可能に

YDNリタゲの機能拡張がリリースされます。

Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の広告掲載方式「サイトリターゲティング」において、類似ユーザーターゲティングの機能を追加します。広告主様のサイトを訪れたユーザーの行動履歴をもとに、類似している行動履歴を持つユーザーをターゲティングできる機能です。

リリースノートを読んだ感想を2つほど。

一部の「訪問ユーザー」が「類似ユーザー」に含まれる?

公式リリースでは、以下の図を用いて「類似ユーザー」を定義していますが、

類似ユーザー

サイトを訪問したユーザー(黒い枠)に類似したユーザー(赤い枠)を新たにターゲティングして、広告を配信できます。

ヤフーが説明するところの「赤い枠」に「サイト訪問者」の一部が含まれています。

そのあたりの仕様、Googleとは違うんでしょうか。

類似ユーザー リストからは、元となるリマーケティング リストに載っているユーザーは自動的に除外されます。したがって、既に類似ユーザー リストに載っているユーザーが、元となるリマーケティング リストの定義に一致したためにそのリストに追加された場合は、そのユーザーは類似ユーザー リストからは除外されます。

ヤフー公式の解説図が間違っているのであれば問題はない(ヤフー広報的には問題ありますが)のですが、「訪問ユーザー」と「類似ユーザー」の重複が発生するのであれば、「訪問リスト」と「類似リスト」で広告の配信機会を奪い合う可能性があります。

本当にそんな仕様ならば、リストの組み合わせで対処する必要があるわけか。「類似ユーザー」から「サイト訪問者」を除外するという意味不明な追加設定。

「類似ユーザー」の判定ロジックは?

ヤフーが実装するアルゴリズム次第ですので、広告主側で気にしても仕方がないことだと分かってはおりますが一応。

自分のウェブサイトとまったく無関係な部分で行動が似ていると言われても困る。

婚活中の猫好き女性がいたとして、婚活と猫のどちらで類似と判断されるのか、という話です。

猫好きの行動履歴が共通しているからといって、既婚女性に結婚相談所の広告出されてもね。それはもう「だが異なる」としか言いようがない。

リタゲ対象のウェブサイトが結婚相談所なのかキャットフード通販なのか、そのあたりも加味して類似性の判別を行ってくれるのであれば、強力な武器に化ける可能性はありそうです。猫だけに。

……ので、結構期待してます。

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