すでにご存じの方も多いと思いますが、リスティング広告の配信システムでは、リンク先URLの巡回用に「クローラー」を使用しています。
入稿されたリンク先URLに対して機械的にアクセスし、「審査」や「品質確認」を目的として内容をチェックしているわけですね。以下「Yahoo!プロモーション広告」ならびに「Googleアドワーズ」のクローラー情報まとめ。
Yahoo!プロモーション広告のクローラー
ユーザーエージェント
Y!J-BRJ/YATS crawler
Y!J-BRL/YATSS crawler
Y!J-BRM/YATSD crawler
Y!J-BRN/YATSA crawler
Y!J-BRY/YATSH crawlerIPアドレス
114.111.95.64 ~ 114.111.95.127
124.83.223.0 ~ 124.83.223.63※IPアドレスは予告なく変更される可能性があります。
Googleアドワーズのクローラー
ユーザーエージェント
AdsBot-GoogleHTTP(S)リクエストのユーザーエージェント
AdsBot-Google (+http://www.google.com/adsbot.html)
で、この情報にどんな意味があるの?
リスティング広告のリンク先URLに設定したウェブサイトで「表示遅延」が発生したり、挙動が不安定になったりした場合、上記の「クローラー」によるアクセスが原因である可能性がゼロではありません。あくまでレアケースですが。
スポンサードサーチが第2世代の「Panama」だった頃、審査用クローラーによるアクセス集中により、ウェブサイトの「表示遅延」や「サーバー落ち」が発生していたケースがありました。
数万キーワードに個別の「カスタムURL」を付与し、一括でインポートするなどした際、すべての「カスタムURL」にクローラーが殺到するため、広告対象ウェブサイトを管理しているサーバーの負荷が急激に高まったことが原因。
したがって、サイト表示に問題が発生し、アクセスログを確認して上記の「クローラー」から大量のアクセスを受けていた場合、入稿スタイルを見直すか、サーバーの強化を検討するとよいかもしれません。
幸いにして、「スポンサードサーチ Ver.3」移行後は聞かない話ではありますが。