Googleの「インスタントプレビュー」が廃止された「真の理由」を勝手に妄想

Google検索の「インスタントプレビュー」機能がご臨終。

検索結果の満足度を高められる機能を終了したことについて、同社広報は利用者が少ないためと説明している。

個人的には、けっこう重宝してたのですがね。アフィリ目的の量産型サテライトサイト等をプレビュー時点で判別できるので、質の低いサイトに無駄にアクセスせずに済んでいました。

今回インスタントプレビューが廃止された「真の」理由ですが、ペイドサーチ、自然検索ともにインプレの影響で「クリック率」が落ちていたのではないかと想像します。「検索結果の満足度を5%以上高められる」として導入した機能によって、「検索結果のクリック率が5%以上下がってしまった」的な。

つまり、ユーザーにとっての利便性が、Googleの利益と相反したという実例なのではないかと。Googleの収益源のほとんどは、検索結果ページの「検索連動型広告」、ならびに自然検索がクリックされた先のウェブサイトに掲載されている「コンテンツ広告」ですから、いずれにせよ、検索結果が「クリック」されなければお金にならないわけです。

UXと収益のジレンマに陥ったGoogleにとって、インスタントプレビューをやめることで検索結果の「クリック率」が向上し、それによって収益も増大するという事実は、まさに抗い難きメフィストフェレスの誘惑。

……というのが、今回の件に関する個人的な妄想。

Googleの公式見解の通り、本当に利用者が少なかったから埋葬されるのかもしれません。利用率の低下により退役させられることが決定した「Google Reader」のように。

「お金よりユーザー」はGoogleにとって絶対の「理念」だと謳われておりますから。

ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。Google のトップページはインターフェースが明快で、ページは瞬時に読み込まれます。金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。広告は、広告であることを明記したうえで、関連性の高い情報を邪魔にならない形で提示します。新しいツールやアプリケーションを開発するときも、もっと違う作りならよかったのに、という思いをユーザーに抱かせない、完成度の高いデザインを目指しています。

で、今回の結論。

「エンハンストキャンペーン」も、ぜひユーザーファーストでお願いしたい。
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