リスティング広告運用者がGoogleの「20%ルール」に学ぶべきこと

エンハンストキャンペーンの導入やGoogle Readerの撤退で最近何かと話題を振りまいているGoogleですが、同社には有名な「20%ルール」なるものが存在します。

曰く、

勤務時間の「20%」は、主業務から離れて興味のあるプロジェクトに費やすべし。

定番のメールサービスである「Gmail」や、広告関連では「AdSense」など、さまざまなGoogleのサービスが「20%ルール」から生み出されています。

イノベーションは、好奇心を発端とする自由で創造的な試行錯誤によって生み出される。

そういった思考が社内に浸透している点が、Googleが次々と革新的なサービスを生み出す源泉となっていることは明らかです。そして、この「自由で創造的な試行錯誤」というヤツは、リスティング広告の運用においても欠かせません。

すなわち、

広告費の「20%」は、実験的な広告運用に費やすべし。

CTRやCVRやCPAといった数値を改善するために「無駄を削る」ことは、リスティング広告運用の鉄則です。広告運用者にとって当然の使命です。しかし、それと並行して「遊び」の要素も必要。

ふとした瞬間に閃いた、新たな切り口の入札キーワード。
これまで想定していなかったターゲットへの広告配信。

ある意味で「挑戦的」な試みに広告費の一部を費やすことで、思いがけないブレイクスルーを実現できる可能性があります。もちろん「20%」という数字にこだわる必要はありませんが。

費用対効果の追求のためには「効率化」を避けて通ることはできませんが、コンバージョン件数を増やして新たな収益の可能性を開拓するためには、一見すると無駄とも思える試行錯誤の繰り返しも、同じくらい重要視すべきです。

純粋に「効率化」だけを追求していては、新しいアイデアは生まれない。イノベーションは起こらない。リスティング広告アカウントの「進化」に必要なのは、「効率化」と「遊び」のバランスです。

思いついたらやってみる。新しいことを試してみる。

それを日常的に行っているアカウントと怠っているアカウントでは、数ヶ月後の「進化」のレベルに格段の差がつくのではないでしょうか。

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