Google先生曰く「55%」のモバイル検索コンバージョンは検索後「1時間以内」に発生している

いわゆる「スマホ・ファースト」へとシフトチェンジしているのはヤフーだけではありません。

モバイル広告の増収増益はGoogleにとっても死活問題であり、そのための「エンハンストキャンペーン」なのですが、そのGoogleが「モバイル検索がどれほどコンバージョンを生み出しているか」を説明した調査データを公開しています。

英語版のアドワーズ公式ブログより。

mobile search

モバイル検索は「いつでも」そして「どこでも」行われる

People turn to mobile devices throughout the day to find information because of its speed and convenience, with 77% of mobile searches happening at home or at work.

モバイル端末は一日中、情報を見つけるために利用されている。「即時性」と「利便性」がその理由。モバイル検索の「77%」は自宅か職場で行われている。

従来のモバイル検索には、移動中などPCが利用できない状況や、そもそもパソコンを所有していない人が使っているというイメージが少なからずありました。しかし、今回の調査によれば、モバイル検索の大半はPCも使用可能な環境において発生している模様です。

つまり「PCが無いからモバイル」ではなく、「PCよりも早くて便利だからモバイル」というのが現状とのこと。

モバイル検索はユーザーにさまざまな行動を促す……しかも爆速

We also found that three of four mobile searches trigger additional actions. These range from open-ended actions like additional research (36%) or a website visit (25%), to more concrete conversions like a store visit (17%), a purchase (17%), or a phone call (7%).

モバイル検索の「4件中3件」は、それに続くユーザーの行動を引き起こしていることが判明。さらなる情報収集(36%)やウェブサイトへの訪問(25%)といったコンバージョンの前段階となる行動もあれば、店舗への訪問(17%)、商品購入(17%)さらには問い合わせ電話(7%)のような、より具体的なコンバージョン行動も含まれる。

Most interestingly, not only do mobile searchers take action – they act fast. In fact, 55% of conversions from mobile searches happen within one hour. We see this immediacy effect with mobile because not only are people potentially closer in physical proximity to a purchase, but they’re also closer to the crucial decision moments. Forty-five percent of mobile searches are conducted to help make a decision, and that number jumps to two-thirds when happening in a store.

もっとも興味深い点は、モバイル端末で検索したユーザーは単に行動するだけではないということだ。彼らは爆速で行動する。事実、モバイル検索によるコンバージョンの「55%」は「1時間以内」に発生している。モバイルにおけるこのような「即効性」の理由だが、ユーザーが購入という行動に対し「物理的」に近い場所にいる可能性があるからだけでなく、重大な決断の瞬間を前にして検索を行っているためとも考えられる。モバイル検索の「45%」は、決断を後押しする目的で行われる。そしてその確率は「店内」において「三分の二」まで跳ね上がる。

モバイル検索から「即座に」コンバージョンが発生する理由。

意思決定の最終段階において検索を行っているため、というデータが真実ならば、確かにコンバージョンする確率は高いはずです。

オンラインだけでなく、オフラインのリアルな行動(電話や実店舗への訪問)を介したコンバージョンを獲得しやすい点もモバイルの強みでしょうか。

モバイル検索を攻略するカギは「コンテキスト」にあり

The research also showed that the types of searches people conduct on mobile are strongly tied to their specific context, like location and time of day. For instance, shopping searches are twice as likely to be done in-store.

今回の調査では、モバイル端末上で行われる検索の「種類」が、特有の「コンテキスト」と強い結び付きを持つことも明らかになった。すなわち、場所や時間帯といった検索の背景事情である。例えば、ショッピング関連の検索が行われる可能性は「店内」では2倍になる。

ちなみに、今回の調査の「詳細データ」が載っているPDFファイルによれば、「店内」でモバイル検索するユーザーは、検索連動広告を有益に感じているとのこと。

そんなわけで……

スマホの検索連動広告いつやるか? 今でしょ!

エンハンストキャンペーンいつやるか? 今でしょ!

と、Google先生がドヤ顔で煽りまくる内容となっております。

なお、「詳細データ」は以下のリンクからダウンロードすることが可能。
スマホの検索連動広告を運用している方は必見。

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