Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の今後の成長のカギを握る最重要要素は、広告のマッチング精度の向上にあります。
以前の「Yahoo!メール連動インタレストマッチ広告」においては、正直なところビミョーな精度を存分に見せつけてくれたという黒歴史が記憶に新しいところであるわけですが、YDNにおいてその二の舞を演じるという不手際は、ヤフーの威信にかけてあってはならないことです。今回もダメならケジメされる、いやもはやガチでセプクですよ。
そのため、とくにインタレストマッチの精度向上に関しては、YDNの核をなす部分として精力的に改善が進められています。
従来は、ターゲティング設定に沿って配信されていましたが、それが結果データに基づく配信に変わりました。また、インターネットユーザーの行動は「Yahoo! JAPANのサイトでどのページを見たのか」までの把握だったものが、「そのページで何をしたのか」まで把握するようになりました。使い続けるほどシステムの最適化が進み、マッチング精度が向上するようになっています。
以前は、個々のアップデートを節目として切り替える形でしたが、現在は十数個のロジックを並行して動かしています。つまり、アップデートごとに大きく変化するのではなく、小刻みにじわじわと改善されるイメージです。
上記の記事でも述べられているように、システム内部における改善は日々進んでいるわけですが、それと並行して、「YDNディスプレイ広告」については、インターネットユーザーからのフィードバックを基にしたマッチング精度の向上という取り組みも、しめやかに行われています。
YDNディスプレイ広告におけるフィードバック送信方法
「YDNディスプレイ広告」の右上に表示される「i」マークにマウスカーソルを合わせる。
「Ads by Yahoo! JAPAN」をクリック。
広告に対するフィードバックの送信ページへ遷移。
私見を述べるならば、Facebookの「いいね!」のような、より直感的かつダイレクトに送信可能なフィードバックを数集めてアルゴリズムで処理する仕組みのほうがいいんではないか、とも感じますが。そのあたりは触れてはならぬ的アトモスフィアなんでしょうか。
何はともあれ、ユーザーからのフィードバックを広告のマッチングに反映させるという方向性は間違っていない、と微力ながら支持を表明させて頂きます。