その業界で「一流」と呼ばれる人の思考には、他業界の人間としても見習うべきもの、参考になる点がたくさんあります。そんな一例を。
まずはマネから入る。そのマネに自分流を付け加えて、自分の形を作っていく。そういう上達法は誰でも同じだと思う
例えば、効果的な広告文のアイデアがどうしても出てこない時、最初は他社の広告を参考にしてみるのもひとつの手段。もちろん単なる「猿マネ」では意味がない。真似るべきは、広告テキストに込められた「意図」であり「本質」です。
「選手は自分の感覚だけでやっていたような時代」に、野村は自身を客観視するすべを持っていた。
キーワードでも広告文でも、何か新しいアイデアを思いついたら試してみるのは大切。ただし、必ず客観的な配信データで効果を検証すること。
一流選手の共通として、自己満足をしない。妥協、限定、満足は禁句。『俺はこれくらいやれればいい』と思ったら、それで終わり。下降線をたどっていく。
目指す数値目標を達成したらそれで終わりではない。常によりよい結果を目指し、改善を続ける姿勢が大事。何をすればコンバージョンが増えるのか。どうすれば費用対効果が改善するのか。現状に満足すれば、進化を続ける競合の存在によってパフォーマンスは確実に落ちる。
数値に置き換えることで客観視でき、あらためて事実に気づくことができた。そうして生まれたのが「データ」という概念だ。
リスティング広告のパフォーマンスは数値で確認できる。主観的な「勘」ではなく、客観的な「データ」によって現状を把握し、次の策を練る。
長嶋茂雄や王貞治のように圧倒的な力を持つ者なら、自分を中心に考えることが好パフォーマンスへの最短距離になるだろう。しかし、野村のように持てる才能が限られている者は、相手との力関係で上回る創意工夫が必要だ。
圧倒的な資金力を持つ大手の競合に対抗するためには、創意工夫が欠かせない。勝負できるキーワード探し。広告文の徹底的な最適化。各種ターゲティングの有効活用。
弱者が勝者になろうと思ったら、強者と同じことをやっていたら絶対に勝てない。
結局のところ、創意工夫と試行錯誤の絶え間ない繰り返しの先にしか答えはないのです。
