「1%」の差を笑うものは、リスティング広告に泣く。

リスティング広告の運用においては、さまざまな効果測定の指標が確率として表示されます。

当サイトでも繰り返し言及していますが、「クリック率(CTR)」や「コンバージョン率(CVR)」といった指標のことですね。

それらの指標を確認する際、ひとつ心に留めておくべきことがあります。

リスティング広告の効果測定において「1%」の違いはすごくデカイ。

検索連動型広告の場合、クリック率、コンバージョン率ともに、平均値は「数パーセント」というのが実情でしょう。

以下のような調査データもあります。

上記は米国の事例でしょうが、現在の日本における検索連動型広告のCTR、CVRの平均値はもっと低いというのが個人的な実感。

業種や競合数にもよりますが、一般的にはCTRが「5%」いけば上々、CVRは「2~3%」が現実的な目標値ではないかと思います。(あくまで平均値ですから、キーワードによっては大幅に超えるものも存在します)

例えば、CTRならびにCVRがともに「1%」の場合、両者を1%ずつ上げて各「2%」にできれば、最終的なコンバージョン数は4倍になります。

【例】

インプレッション総数「10,000」件に対し、CTRならびにCVRがともに「1%」の場合、

10,000 × 0.01 × 0.01 = 1

コンバージョン数は「1件」になります。

この状態からCTRとCVRの両方を「2%」まで改善すると、

10,000 × 0.02 × 0.02 = 4

コンバージョン数は「4件」。すなわち4倍になりました。

当然ですが、インプレッションという母数が増えれば増えるほど、わずか「1%」の違いが最終的なコンバージョン数に与える影響は大きくなります。

ちなみに「コンテンツ向け広告」の場合、潜在的な顧客に対するアプローチという性質上、CTRやCVRの期待値はさらに低くなります。ただし、インプレッションについては検索連動型広告を遙かに凌ぐ数が期待できますから、1%どころか「0.1%」の数値改善でも大きな影響があります。

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