スポンサードサーチにおける「商品型番」キーワード入札の注意点

通販サイトの販促用にリスティング広告を利用する際、「商品名」キーワードへの入札は鉄板ですが、競合の通販サイトでも同じ商品の取り扱いがある場合、広告の上位掲載競争や販売価格の値引き合戦などによって、CPAROASROIといった数値が悪化するケースが見受けられます。

そのような状況では、商品名キーワード以外のアプローチが必要となり、そのひとつが「商品型番」キーワードへの入札です。

代表的な例としてパソコンや家電製品が挙げられますが、メモリ等のPC関連用品や、バイクのパーツなども類似例と言えるかもしれません。

具体的には、CF-SX2MEKBP、MD213J/A、LC-40H7、SDSDXPA-032G-X46、52-921-07/XL1200R、MSM-04F、……といった英数字キーワードですね。

もともとの検索数が少ないためにインプレッションが発生しないキーワードがあるものの、ひとたび広告掲載できれば、その商品をピンポイントで探している見込み客を狙い撃つことになりますので、コンバージョンする確率は比較的高め。

ただし、注意点もあります。

商品型番キーワードに入札する際は、一般的にマッチタイプとして「完全一致」もしくは「フレーズ一致」を選択する場合が多いと思います。

この時、検索クエリーにおける型番の英数字の微妙な違いが「類似する語句」と判定され、似通った別の商品型番の広告が表示されてしまうという事例がたまに発生します。

スポンサードサーチでは、Googleアドワーズのような「類似パターンを含めない」設定オプションが実装されていないため、現状では「対象外キーワード」登録で広告非表示の対応をするしかありません。

したがって、スポンサードサーチで「商品型番」キーワード入札する場合、現時点で運用スタイルの選択肢は2つ。

(1) 各型番キーワードごとに広告グループを分け、「対象外キーワード」登録による「類似する語句」への対応を可能にするという、最適化重視の広告運用

(2) 「類似する語句」による広告掲載の影響は微々たるものとみなし、ひとつの広告グループ内に複数の商品型番キーワードを格納。広告タイトルへ「キーワードの自動挿入」を施し、個々のキーワードに対しては「カスタムURL」を付与するという効率重視の広告運用

「商品型番」キーワードが自社にとって重要な位置づけ(=アカウント全体におけるコンバージョン貢献度の割合が大きい)であれば最適化重視の(1)推しですが、あくまで補助的なものという認識ならば、(2)でも問題ないと思います。

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