10年前の今日、2002年12月4日、スポンサードサーチの日本におけるサービスが開始されました。
「スポンサードサーチ」は検索サイトの検索結果ページに、検索キーワードに対応したサイトの広告を掲載するサービス。広告主は各キーワードに「入札価格(クリック単価)」を設定し、その価格の高い順に広告が掲載される。
<中略>
今後は ISP など高いブランド品質が保てるサイトとのパートナー提携を拡大していく方針。事業目標については「とりあえず、年末から年始にかけ500~600社程度の広告を獲得したい」(鈴木氏)とした。
当時は「品質」によるランキングの概念はなく、完全に「入札価格」によって掲載順位が決定されるというマネーイズパワー。ただし、競合がほとんど存在しない見渡す限りのブルーオーシャン。
2004年には、Yahoo! JAPANにおける検索連動型広告の独占表示を実現。
これまでスポンサーサイト欄では、「スポンサードサーチ」と他社の検索結果のどちらかが、ローテーションで表示されていた。今回の合意を受け、6月1日から、「Yahoo!検索」内のスポンサーサイト欄に掲載されるキーワード連動広告は、すべてスポンサードサーチになる。
2005年に入り、代理店経由のプロモーションのみならず、直接的な中小企業向けの啓蒙活動も本格化させています。
個人的な話をすれば、この頃からSEM業界で働き始めました。
さらに2006年に入ると、携帯電話向けの広告配信「スポンサードサーチ モバイル」を正式に開始。まだスマホの影も形もないころですね。
オーバーチュアでは、携帯電話向けにスポンサードサーチを試験的に提供していたが、正式なサービスとして、Yahoo!モバイル、Ask Mobile、R25式モバイルの3つの携帯電話サイトに提供開始する。なお、MSN モバイルについては、引き続き試験運用にて提供を行っていく予定。
2007年には、広告配信システムが第二世代の「Panama」に移行。掲載順位の決定ロジックが「入札価格×品質」に変更されました。
オーバーチュアの新しいキーワード広告プラットフォーム「新スポンサードサーチ」の新機能や旧システムからの変更点は、主に以下の7点だ。
1. 管理画面の使い勝手の改善
2. 広告審査時間の短縮
3. 地域ターゲティングの導入
4. 広告テスト/広告最適化機能の導入
5. 広告キャンペーン単位の予算/スケジュール管理が可能に
6. 目標管理機能の導入
7. 「品質インデックス」の導入による広告表示順位決定方式の変更
世界の物流を一変させたパナマ運河にちなみ名づけられた開発コード、Panama(パナマ)。オーバーチュアが提供するリスティング(検索連動型)広告「スポンサードサーチ」のシステムがまもなく新システム「Panama」に全面的に変わる。
これまでのシステムから変更される点はいくつかあるが、最大の変更点は表示順位のアルゴリズムの変更だろう。
これまでは、登録した完全一致キーワードの入札金額の高い順で順位が決まっていた。 これが Panama に変更されると、キーワードの入札金額と品質インデックスのかけあわせによって順位が決定されることになる。
2008年になると、コンテンツマッチ広告が「インタレストマッチ」に切り替わりました。
そして記憶に新しい一年前には、Googleの広告配信システムを採用し、第三世代の「スポンサードサーチ Ver.3」へと進化。
日本におけるスポンサードサーチの歴史はまだ10年。いや、もう10年と言うべきか。
それほどまでにSEM業界は変化の激しい世界。年明けには「Yahoo!プロモーション広告」がスタートしますし、来年もさらなる展開が期待されます。