昨日のヤフトピで取り上げられていた某記事が、ある意味でリスティング広告運用の本質を突いていたのでシェア。
簡潔にまとめれば、「売り場」を移動し、商品の使用イメージを提案するキャッチコピーを用意したら売り上げが15倍になった、ということなのですが、これはリスティング広告の運用でも大切な視点。
「陳列する棚はあくまでもスパイス売り場に限られていました。スパイスは料理によって非常に多くの商品が揃うにもかかわらず、一般家庭では頻繁に消耗するものではありませんから、売り場の中に埋もれがちな商品でした」
そのため“スパイスからヒット商品は難しい”というのが業界の常識だった。
だが、名古屋支店の営業担当の一人がその壁に果敢に挑んだ。2010年8月のことだ。担当者は地元の名古屋のスーパーとの粘り強い交渉の末、「パンにかけましょう」というPOPとともに、「シナモンシュガー」をパン売り場に陳列することに成功したのだ。
パン売り場におかれた「シナモンシュガー」は、スーパーの担当者を驚かせる15倍増という驚異的な売り上げを記録した。
「売り場」を「入札キーワード」に置き換えれば、そのまま「検索連動型広告」の改善策として有効ですし、「広告配信面」に置き換えれば、それは「コンテンツ広告」の改善策になります。
リスティング広告をどこに配信するか、そしてどのような広告テキストを組み合わせるかによって、売り上げが劇的に増える可能性があるということ。
「私たちは、シナモンはトーストに合うと感じていたが、お客様には伝わっていなかった。いや、お客様にちゃんと提案できていなかった。ヒットの鍵は“売り場提案”にあったのです」
お客様に自分の商品やサービスの良さを伝えるために最適な「入札キーワード」「広告配信面」を選択できていますか? そしてお客様の心に届く「広告文」によって、お客様の享受するメリットを提案できていますか?
現実社会のリアルな「売り場」で積み重ねられている試行錯誤は、インターネットマーケティングにも応用できるということを再認識させられた記事でした。