広告予算が少ない人ほど「部分一致」を活用すべき

広告予算に余裕がないので、スポンサードサーチは「完全一致」で運用しています、という声を聞くのですが、広告費をあまり掛けられない人ほど「部分一致」を有効活用すべきだと思います。

「完全一致」で入札している理由は、検索クエリーと広告テキスト、ならびにランディングページの関連性を高めやすいため費用対効果に優れる、ということだと思われますが、その考え方にはひとつ欠けている視点があります。つまり、

あなたが思いつくキーワードは、他の誰かがすでに入札している。

天才的なキーワード発想力を持ち合わせている場合を除き、あなたが効果的だと考えて入札するキーワードは、まず間違いなく、他の誰かがすでに入札済みです。したがって競合広告が多く、入札競争の結果として「クリック単価(CPC)」が高騰し、費用対効果がそれほど期待できない場合も少なくありません。

低予算で戦うためのひとつの方法として挙げられるのが、できるだけ競合の少ないキーワードで勝負するという戦術。その時に威力を発揮するのは、「部分一致」で入札したキーワードから得られる「検索クエリー」の情報です。「部分一致」によるキーワード入札の目的は広告配信機会の最大化だけではありません。効果的な入札キーワード候補を発掘するという意味合いもあるのです。

「検索クエリー」の中からコンバージョンを生みそうな(あるいは実際にコンバージョンした)キーワードを選別し、そのキーワードに最適化した広告(場合によってはランディングページも)と組み合わせて直接入札します。そのプロセスを繰り返すことで、コンバージョンに貢献する、競合が少ないロングテールキーワードを増やすことができます。

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