SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とリスティング広告は似て非なるもの。
コンバージョンに貢献するアクセスを稼ぐという主目的は同じでも、その手法はまったく異なります。その上でなお、リスティング広告をSEO対策に活用するというのは、考え方によっては可能であるという一例を。
まずSEO対策の基本的な流れですが、以下の2段階で成り立っているのではないでしょうか。SEOのプロではないので、間違っていたらゴメンナサイ。
(2) 選んだキーワードに基づいて内部的、外部的なSEO対策を実施する
(2)の具体的な施策を行う段階では、リスティング広告が役に立つことはありません。自社のウェブサイトをリンク先URLに設定したリスティング広告をどれだけ掲載しようが、SEO的に有利になることはないからです。
一方、(1)のキーワード選別の段階においては、リスティング広告の出稿が一助となる場合があります。
「部分一致」入札したキーワードによって得られる「検索クエリー」データの中から、これはと思われるキーワード(SEO的に勝機のある、コンバージョンを生みそうなキーワード)を見つけ出し、SEO対策を施すという流れはそれなりに有効です。
リスティング広告をSEO対策に利用する方法
(2) 検索クエリーのレポートを確認し、SEO対策する価値のあるキーワードを選別
(3) 選んだキーワードで実際にSEO対策を行う
各種のキーワードツールで検索できるデータはだれもが参照できる(=すでに競合がいる可能性が高い)情報ですが、自分のリスティング広告アカウントから抽出したリアルな検索クエリーのデータは、他人の知らないあなただけの情報資産です。それを有効活用すれば、競合他社が気付いていないキーワードでSEO対策できる可能性があるわけです。
部分一致によるキーワード入札には、「機会の最大化」だけでなく「市場調査」という目的もあります。その点に着目すれば、コンバージョンを獲得するという本来の使い方以外にも、リスティング広告を活用する道が開けてきます。