リスティング広告の運用管理を代理店や運用代行業者にアウトソーシングすると決めた場合、当然ながら次のステップとして「どこに依頼するか」という話になります。
決して安くはない手数料を支払うわけですから、契約後に失敗したと後悔する確率を減らすためにも、依頼先の選定時には以下のような点に注意するほうがよいでしょう。
アカウント運用の担当者はだれなのか?
実際にアカウント運用作業を行う担当者(とそのキャリアや実績etc.)を確認します。なぜなら、担当者によってリスティング広告の知識や運用経験、さらにはマニュアルやトレーニングでは学ぶことの難しい天賦の才や職人的な勘、キーワード選びや広告作成の際の言語感覚といったものにどうしても差があるからです。
「営業担当=運用担当」ということもありますが、営業とアカウント運用とで担当者が異なる例もあります。可能であれば事前に「運用担当者」と直接やり取りしてみることをお勧めします。不安点があれば遠慮なく質問し、運用を任せても問題ないかどうか判断します。(人間的な相性の問題もありますし)
なお、広告管理ツールでの実作業は下請けの代行業者にお任せ(=担当者が代理店社内の人ではない)ということもあります。
コンサルティングと運用作業の分業が効果を上げる場合も当然ありますし、リスティング広告の運用について代理店よりも下請けの方が経験豊富なケースも考えられますから、「下請け外注=低品質」ではありませんが、いずれにせよ、実際の運用担当者と直接連絡がつくということは何かと心強いものです。
自社の業種に関連したリスティング広告のノウハウがあるか?
対象となる業種によっては、他の業種と比べ、リスティング広告の運用に独自の知識が必要となる場合もあります。一例を挙げれば、化粧品や健康食品の販売業における薬事審査への対応などです。したがって、自社の業種に関するリスティング広告運用の知識・経験があるかどうか、念のため確認すべきです。
広告管理ツールの閲覧が許可されるか?
自社のアカウント内容を閲覧するために、広告管理ツールのアクセス権限をもらえるのかどうか確認します。広告の運用管理を先方に一任する場合でも、定期的に自分の目でアカウントの運用状況を確認し、疑問点があれば質問することは大切です。
代理店から提出される定期レポートの数値を見るだけではなく、広告管理ツール上でも運用状況を確認するという姿勢が重要なのです。(そのためには、リスティング広告に関して最低限の知識は得ておく必要がありますが)