その気になれば「やることリスト」が延々と連なるハメに陥るのがリスティング広告運用の世界。やるべきことが盛り沢山で、どこから手をつけてよいのか途方に暮れる方もいるかと思います。
リスティング広告のアカウント運用に限りませんが、物事を「効率的」に進めるコツは、以下の単純明快な一言に集約されます。
では、この「原則」をリスティング広告運用に当てはめると、どうなるのか。
一例として、アカウント全体のパフォーマンスに多大な影響を与える「重要部分」に限定して改善を繰り返す、という広告運用方針が挙げられます。
より具体的には、「インプレッション数」「クリック数」それぞれの上位「20％」のキーワードを対象として、「クリック率」や「コンバージョン率」といった確率を改善するための施策を積み重ねる等々。
いわゆる「パレートの法則」は、「8割の成果は2割によって生み出される」と謳っています。
その考え方に基づけば、「インプレッション数」「クリック数」の上位「20％」を集中的にケアすることで、アカウント全体のコンバージョン獲得件数や費用対効果は「効率的」に改善されてゆくことになります。
もちろん「20％」という数字そのものに拘泥する必要はありませんが、アカウントの「一部分」を改善するだけで、全体的な広告パフォーマンスが劇的に上昇する可能性がある、ということについては知っておいて損はありません。
そして、さらにはアカウントの一部における試行錯誤によって得られた知見を基に、同様の改善案を残り「80％」にも適用するという応用も可能です。
入札キーワードによっては、「インプレッション」や「クリック」がそれほど発生しないものもあります。それらのキーワードについては、配信データ不足が原因となり、広告効果の改善に向けた個別の判断が下せないという問題が常につきまといますが、母数の大きなキーワードのデータを参考にすることで、データの不足をある程度まで補うことができるわけです。
