「佐川男子」を世に広めた佐川急便が、Googleアドワーズ広告の運用代行に参入しました。
「佐川急便のAdWords広告の運用代行、ここがスゴい!」と自ら謳っておりますので、やはりそのスゴさを確認せざるを得ない。
広告運用方針がスゴい!
「クリック数を増やす」ことに意味があるのはGoogle側であって、広告主にとって重要なのは「コンバージョン数を増やす」「費用対効果を高める」ことなのでは。広告運用方針として「クリック数」が重視され、「コンバージョン数」については一言も触れられていないのはなぜなのでしょう。
運用管理費「40%」がスゴい!
料金案内を見ると、月額「10万円」「15万円」「20万円」の3つのプランが用意されておりますが。
広告の運用管理費が「40%」と超強気。スゴいぞ佐川。実際の広告運用管理は「外部委託」する気満々の料金設定に思えるのは気のせいでしょうか。仲介料20%、委託先に20%みたいな。
いやひょっとすると「佐川リスティング男子」が広告運用するというプレミアム感が売りなのかもしれませんが。であれば、利用規約に明記されている以下の条項は不要かと思います。
第5条(再委託)
佐川急便は、佐川急便の責任において、第三者に本サービスに関する業務を再委託することができます。
レポートがスゴい!
毎月一回、運用レポートをメールで送ってくれるそうです。で、その詳細が「よくある質問」に載っているのですが。
Q 広告効果はどのようにレポートに出力してもらえるのですか?
A レポートの内容は、表示回数、クリック数、クリック率、平均クリック単価、ご利用金額、平均掲載順位となっております。これらの項目にて、広告の効果をご確認いただけます。レポートは毎月メールにて送付いたします。
だから「コンバージョン数」についてはどう考えて(以下略)
でも期待してますよ。
他にも「サービス案内」に記述のある「SEOのリスティング広告に代えたい。」という表現はPremier SME Partnerとして正直どうなのよ。とか、いろいろ言いたいことはあるのですが、異業種からの新規参入によってリスティング広告業界が活性化するのは喜ばしいことです。
本業における既存の顧客数が膨大(特に今後のリスティング広告利用拡大が見込まれる中小企業)ですし、「佐川男子」いう優秀な営業担当者がいるわけですから、それなりの数の広告主を獲得するのは確実なのではないかと。ビジネスモデルとしては十分にアリだと思っております。