いわゆる「定番」の手法が、いつでも効果を発揮するわけではないという話。
「宝くじ」が外れてしまった人は、リスティング広告で「大当たり」を狙おうぜ!という軽いノリで始まる記事ですが、その内容は示唆に富んでいて実に深い。
上記の記事が言わんとするところを簡潔にまとめると、要するにこういうこと。
広告文のタイトルに「入札キーワードを含めない」という逆張り戦略
分かりやすいように、具体例を挙げます。
キーワード「過払い」でヤフー検索した際、プレミアムポジションに表示されるスポンサードサーチ広告がこちら。
さらに、イーストのスポンサードサーチも確認。
広告タイトルに目を向ければ、まさに「過払い」のオンパレード。
通常であれば、「検索クエリー」と一致するキーワードが広告タイトルに含まれていれば「目立つ」はずなのですが……すべての広告主が同じ戦略で広告を掲載しているため、似たり寄ったりの広告文が群れをなしております。
このような状況に遭遇した場合、「広告のタイトルにキーワードを含めない」という定石の逆を行く手法が、意外なほど効果を生む可能性があるということ。
例えば……
こんな感じでしょうか?「即時連絡」喚起型。「過払い」をタイトルに含めた広告文が五十歩百歩のアピール合戦を展開する中で、確実に異彩を放ちます。
広告文の作成において「差別化」は重要な要素のひとつです。そして競合広告が「教科書通り」の戦略で攻めてきている場合、敢えてそれに反する手法を用いることが、「差別化」を生み出すカギとなることもあるのです。