YDNリターゲティング用のタグ発行開始のニュースと同日発表されたことで影が薄くなってしまった、YDNのオプトアウト機能改善。
このままでは不憫なので、玄人好みのスポットライトを浴びせてやるぜ。
上記のお知らせ内容を読む限りでは「インターネットユーザーのプライバシー保護のため」という美談になるのですが、実際にYDN広告からオプトアウト設定画面への動線を辿ってみると、裏に隠されたヤフーのしたたかな戦略が見えてきます。
まずはオプトアウト設定画面への動線ですが、以前の記事で紹介した「広告のフィードバック送信」ページと実は同じ。
YDN広告の右上に表示される「i」マークにマウスカーソルを合わせ、表示される「Ads by Yahoo! JAPAN」をクリックすることで、最初に「広告のフィードバック送信」ページへと遷移します。
次に、左カラムの「広告の表示設定」をクリックすることで、3種類のオプトアウト設定のページへ進むことができます。そうなんです。「オプトアウト設定」のページへ遷移する前に、必ず「広告のフィードバック送信」ページを挟んでいるのです。
つまり、表向きは「オプトアウト機能改善」なのですが、真の目的は「広告に対するフィードバック収集の強化」にあるのではないでしょうか。
インターネットユーザーのプライバシーに配慮する姿勢を前面に押し出しつつ、貪欲にYDN広告のマッチング精度向上に役立つデータの収集を試みる。
日本よ、これがヤフーだ。