スポンサードサーチのアカウント運用を始めた当初のキーワード入札価格は、CPAの損益分岐点やCVRの期待値などを考慮しつつ、とりあえず一括設定することが多いかと思います。
その後、配信データが蓄積されるにつれ、必要に応じてキーワード単位で個別に入札価格を調整してゆくわけですね。
そのような流れで広告運用していると、当然ながら徐々にキーワードごとの入札価格の差が開いてきますが、そこでひとつ注意すべきことがあります。
入札価格が突出して高額なキーワードが存在する場合、そのキーワードがキャンペーン予算を喰い潰し(ないしは予算上限に合わせて広告配信が制限される要因となり)、他のキーワードに対する広告インプレッションの機会を奪ってしまう恐れがあるためです。(キャンペーン予算の上限が青天井、という太っ腹なアカウントは例外ですが)
例えば。
あなたが合コンに参加するとします。
当日の入札キーワード、いや参加メンバーの中に、一人だけ突出して入札価格(年収)の高い男性が含まれていた場合、図らずも女子の人気を独占してしまう可能性があります。他のメンズはインプレッションの機会を奪われ、コンバージョンどころかクリックすらしてもらえない恐れも。
広告文、もとい自己アピールの内容に興味をもたれず、結果としてクリックやコンバージョンに至らないというならまだ納得できます。しかし、そもそもインプレッションの機会すら奪われてしまっては、もうお手上げですよ。改善策の検討すらできません。
合コンを企画する際には、できれば年収が同レベルのメンバーを揃えておいたほうが、無用な軋轢を避けることができます。
スポンサードサーチのキーワード入札価格は、合コン参加者の年収と同じ。
そして明らかに高額な入札価格を必要とするキーワードが出てきたら、高額キーワード専用キャンペーンに移し、他のキーワードのインプレッション機会が奪われないようにしましょう。
もしくは、合コン相手の年収を気にしない女子を集める! ……のではなく、キャンペーン予算を高額キーワードを基準値にして増額するという手もあります。