スポンサードサーチの広告運用を続けていると、コンバージョンが獲れるキーワード、獲れないキーワードが必ず出てきます。
コンバージョンが獲得できないキーワードについては適宜対策を施し、それでも状況が改善しなければ最終的に「配信停止」という流れになるわけですが、キーワードを配信停止する前に、ひとつ考えてみるべきことがあります。それは、
スポーツ観戦が趣味の方であれば、理解し易いかもしれません。
野球の試合で、直接の「打点」は少なくとも、重要な局面において四球を選んで出塁したり、犠牲バントや進塁打でチームの勝利に貢献する選手がいませんか?
サッカーを観戦していて、自分の「ゴール数」は少なくとも、毎回のようにゴールシーンに絡み、チームメイトのゴールをアシストする選手を見たことがありませんか?
自分自身の得点という直接的な貢献ではなく、間接的にチームの勝利を引き寄せる選手。
リスティング広告のキーワード運用でも同じことが言えます。あなたがベンチに下げようと、もとい配信停止しようとしているキーワードが、何らかのかたちでコンバージョン獲得に貢献している可能性がないかどうか、多面的に検証してみることをお勧めします。
リスティング広告における「アトリビューション・マネジメント」の手法はまだまだ発展途上ですが、例えば、あるキーワード(仮に「A」とします)から得られる「検索クエリー」情報の中から、コンバージョンを量産する「お宝キーワード」を発掘できているのであれば、そのキーワード「A」による直接のコンバージョン数が「ゼロ」だったとしても、引き続き入札しておく意味は十分にあります。
リスティング広告の運用には、長期的な視野でアカウント全体としてのパフォーマンスを高めていくという考え方が欠かせません。ある特定のキーワードが一見コンバージョン獲得に貢献していないように思えても、間接的効果というものについて一度考えてみるべきではないでしょうか。